外国人の雇用と就労ビザの情報発信オフィス

外国人を雇用したい会社様、日本で仕事をしたい外国人の方に外国人雇用と就労ビザについて分かりやすくお伝えするブログです。

外国人の雇用と就労ビザの情報発信します。

外国人雇用と就労ビザ申請を専門としている行政書士の秋山です。主に、外国人雇用、「技術・人文知識・国際業務」ビザ、「特定技能」ビザ、「技能実習」ビザ、「特定活動46号」ビザ「介護」ビザについてのご相談業務、書類作成、外国人受入れサポート、講師業務等をしています。このブログでは外国人の雇用と就労ビザの情報を分かりやすく発信していきます。

 

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初めての外国人雇用を考えている会社様、外国人を雇用中の会社様、日本で仕事をしたい外国人の方へ


少子高齢化で今後の労働人口の減少が避けられない状況にあり、企業の人手不足が常態化しています。また、日本の経済社会の活性化のため、専門的・技術的分野における優秀な人材を雇用する必要があります。

 

この「人材不足」と「優秀な人材雇用」いう課題のため、外国人の雇用を積極的に選択する企業は今後ますます増えてくるでしょう。

 

初めて外国人の受入をするという会社も多いと思います。また、すでに外国人を雇用しておられる会社もあると思いますが、「外国人の雇用」経験があっても、実は「外国人の雇用」についてよく理解していない会社もあります。外国人雇用の基本事項も理解しないままに外国人を採用して知らない間に「不法就労」させてしまった会社もあります。

 

そして、すでに日本で仕事をしている外国人の方でも、外国人雇用や各就労ビザのことをよくわからないまま雇用機会を逃す方や、申請が不許可になったりする人もいます。或いは就労ビザが取消しになったり、「不法就労」になってしまう人もいます。

 

このブログでは外国人の雇用を考えている雇用主の方や会社の人事ご担当者、そして日本での就職を考えている外国人の方へ「外国人の雇用と就労ビザ申請」についての情報発信させて頂きます。ブログを読んで下さった方のお役に立てれば嬉しいです。

 

ちなみに、最初に簡単にお伝えさせて頂きたいのですが、「就労ビザ」といっても実は正式名称ではありません。外国人が会社で仕事をする時に取得しなければならない「就労系の「在留資格」が一般的に「就労ビザ」と呼ばれています。

 

ですので、正式名称ではないのですが、外国人の方も日常的に使っており、また会社関係の方にも「就労ビザ」の方が通じやすい為、私もこのブログでは就労系の在留資格のことを「就労ビザ」と書かせて頂きます。

 

尚、「在留資格」と「ビザ」の違いについては別のページでお伝えいたします。

 

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1,外国人雇用や就労ビザ申請は複雑で手間がかかるし虚偽申請もある

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外国人の雇用は制度的にも複雑で、申請に関しても就労ビザによっては、ビザ申請の管轄する官庁である出入国在留管理庁だけではなく別の機関に問合せが必要になることも少なくありません。

 

例えば、

技能実習の建設業でビザ申請をする場合

➡外国人技能実習機構と入管局に申請。

・特定技能の介護職でビザ申請する場合

厚生労働省と入管局に問合せしながら入管局に申請。

 

就労ビザにもいろいろな就労ビザがあり、就労ビザ毎に取得要件、申請書類、可能な仕事の内容が違います。「就労ビザ」をもっていれば、どんな仕事でもできる、どこでも働けると思っている雇用主の方や外国人の方が、知らず知らずのうちに「不法就労」させていたり、「不法就労」となってしまうことがあるのです。

 

ポイント

 就労ビザにもいろいろな就労ビザがある

②ビザごとに取得要件や可能な仕事内容が違う

③「就労ビザ」をもっていてもどんな仕事でもできるわけではない

 

ビザ取得申請に関してもビザ申請に慣れていない人が手続すると、本来なら許可になるはずの申請でも、提出書類や説明の不足で不許可になってしまう事があります。

また、入管局のホームページにあるビザ申請の必要書類は「受理」してもらえる最低限の書類です。それらの書類だけではなく補強書類を付けなければならない場合も少なくありません。

それに、入管局に追加書類を出すように指示されることもありますが、その指示に対応できなければ不許可の可能性が高まります。追加書類に対しては提出期限が決まっているのでそれまでに追加書類を用意しなければなりませんが、その対処ができずに不許可になることもあります。

 

④ビザ取得申請は慣れていない人がすると本来許可になるはずのケースでも不許可になることもある

⑤入管局のホームページにあるビザ申請の必要書類は最低限の書類である

⑥入管局から追加書類を求められたらすぐに対応しないと不許可になる可能性は高い

 

そして一度不許可になってしまうと入管局に記録が残りその後の再申請等にも影響します。よく聞くのは、以前に留学や技能実習の申請で本人も知らないうちに(或いは知っている場合もある)海外の送り出し機関から入管局等に虚偽申請していて不許可になったというパターンです。数年後に別の申請をしたときにそれが虚偽申請だったということがわかり、在留許可が下りないということもあるのです。

 

⑦ビザ申請は一度不許可になってしまうとその記録は入管局に残り、のちのちの申請に影響する

 

 

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2,外国人雇用や就労ビザの相談は誰にすれば安心か?

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上記の内容で外国人雇用や就労ビザ申請が難しくて面倒で、もしかしたらちょっと怖いという印象を持たれたかもしれません。確かにその通りです。実は私も外国人雇用と就労ビザを専門にするつもりで行政書士登録をしましたが、この外国人関連の業務は大変だな、難しいな、すごく根気がいるな、それに怖いなと思いました。

 

初めは誰でもたいへんだと思う外国人雇用と就労ビザ申請なのですが、このブログをご覧になっておられる方は、外国人を雇用したい方や、就労ビザを取得したい外国人の方だと思います。ですから外国人を雇用したい方や日本で就職したい外国人の方は基本的なポイントを押さえておいて細かいところは外国人業務に詳しい専門家に相談しながら進めれば大丈夫です。必要以上に心配されなくても大丈夫です。

 

ただ、ここで言う「外国人関連業務に詳しい専門家」というのが、どんな人か?ということです。「外国人関連業務に詳しい専門家」というのは、就労系の在留資格申請をしたことがあり、また就労系の在留資格(通称:ビザ)の相談にのることができる行政書士のことです。

 

それでは、「行政書士」なら誰でもよいのか?という疑問も出てくるかもしれません。もちろん、行政書士なら誰でも良いわけではありません。行政書士の業務範囲はとても広いので、行政書士の全てがビザ(在留資格)申請業務を行っているわけではないからです。会社設立、建設業許可、相続・遺言などを分野分野とする行政書士事務所もあります。

 

外国人雇用に詳しくビザ(在留資格)申請業務ができる行政書士は特別の研修を受け、「申請取次行政書士」として登録されている人が多いです。申請取次行政書士」であれば、お客様に代わって入管局にビザ申請を行うことができますので、相談される場合は、申請取次行政書士であり、尚且つ就労系ビザ(在留資格)に強い行政書士が安心です。

 

ポイント

①「入管業務に詳しい専門家」は就労系の在留資格申請に強い行政書士

②申請取次行政書士として登録している、就労系の在留資格申請をしたことがある行政書士に相談することがおすすめ

 

すでに外国人を雇用している会社様なら、人材紹介会社、監理団体、登録支援機関はどうですか?という疑問があるかもしれません。人材紹介会社、監理団体、登録支援機関等も様々です。人材派遣・人材紹介会社にも専門分野がありますし、監理団体や登録支援機関にも取扱職種があったり、慣れている職種があります。

 

ですので、実際に人材紹介会社、監理団体、登録支援機関を通じて外国人材を受入れるときは、実績や取扱職種、希望する人材の国籍の実績があるかどうか、入社後のフォロー態勢等の確認もしてみて、就労ビザに詳しい担当者にアドバイスしてもらうようにして下さい。

 

外国人材を紹介、或いは支援を依頼するかどうかを見極めることは難しいかもしれませんが、見極めるためにも、そのヒントとなる外国人雇用のための基礎的なことだけでもおさえておいて頂きたいと思います。

 

外国人の方もご自分が取得したいビザのことは、できるだけ調べてわからないことを専門家に確認する等、積極的に情報収集して就職活動に臨んでください。

 

人材紹介会社、監理団体、登録支援機関等を通じて外国人材を受入れる場合、或いは外国人の方なら、それらの機関を通じて入社しようと思う場合は、外国人雇用や技能実習、特定技能についての基本事項だけでも確認して、制度のしくみ(体制)や入社以後の監理態勢、支援態勢について十分に説明を受けて理解してから契約をすすめて下さい。

 

③人材紹介会社、監理団体、登録支援機関等を通じて外国人材を受入れる場合は外国人雇用や技能実習、特定技能についての基本事項だけでも確認して、入社以後の支援体制についてよくよく確認する

 

 

3,外国人の雇用と就労ビザの情報発信オフィス:あとがき

 

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このブログは、外国人雇用や就労系の在留資格申請を専門にしている申請取次行政書士である秋山が、外国人の雇用や就労ビザ(「技術・人文知識・国際業務」ビザ、「特定技能」ビザ、「技能実習」ビザ、「特定活動46号」ビザ「介護」ビザ等)についてわかりやすくお伝えしていくブログです。

 

弊所が運営する「外国人雇用の就労ビザオフィス」ホームページには「就労ビザ」と「インバウンド」の2サイトがありますが、そちらで公開している内容よりも、更に分かりやすく書いていくつもりです。また、できるだけ具体的に、自分自身で体験したことや聞いたこと感じたこともお伝えできればと思っています。

 

「まったくゼロから外国人雇用を始める会社様」や「正しく外国人雇用を確認しておきたい雇用主様」、そして「日本で仕事がしたい外国人の方」に読んで頂きたく始めました。少しでもブログを読んで頂いた方のお役に立てれば嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。

 

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